名称

squid - MRTGによるSquidの監視

概要

Squid 2.xはSNMPをサポートしているため、MRTGを使ってとても簡単に監視することができます。

私は、それを簡単化するためにMRTGをいくらかいじりました。私の作業は matija.grabnar@arnes.siとkostas@nlanr.netによる以前の修正をベースにしています。

変更箇所

秒毎だけでなく計測可能なパッチ"perminute"や"perhour" ("option"トークン) へコードを追加して正しい単位を表示するようにしました。

そして、新しいトークン "dorelpercent" を作りました。これは、入力ストリーム/出力ストリームの割合をその場で計算し、 0%から100%の固定化したスケールで表示するというものです。これは期待通りうまく動きました。もしかすると浮動スケールを好む人がいるかもしれませんが、それを実装するのも大した問題ではないはずです。が、その時は私の固定スケールというオプションも残しておいてください。もし入力ストリームが常に出力ストリームよりも少ないなら、両方の線 (出力ストリームとその相対的なパーセント) は常に入力ストリーム群のトップに表示されます。そうじゃなければこのオプションはあまり意味がありません。このオプションを用いることでヒットレートやエラーレート (ルータの監視の場合には相対的なドロップレート) を簡単に表示することができるのです。

このオプションを使う場合には、Colours文に5番目の色名/値ペアを書いてください。

このリストでの議論に従い、2つのトークンを実装しました。

``kilo'' と ``kMG'' です。

``kilo''はkの値(1000もしくは1024)で、デフォルトは1000です。

``kMG''は倍数の接頭文字のコンマ区切りリストのことで MRTGの表示での ``'', ``k'', ``M'', ``G'', ``T''の代わり使います。接頭文字が必要ない場合にはその場所を空けておいてください。

また、新しいリリースのSquid用のOIDも完全ではありませんが加えました。

どうぞお楽しみください。

設定例

以下の設定をすれば返答時間をミリ秒単位で測り、MRTGでうまく表示することができます。

  kMG[measure-ms]: m,,k,M,G,T
  short[measure-ms]: s

次のようにすれば1024*1024 B/sをMB/sとして表示できます。

  kilo[volume]: 1024

Squid用の設定例は以下のような感じです。

  Target[proxy-hit]: cacheHttpHits&cacheClientHttpRequests:public@proxy
  Title[proxy-hit]: HTTPヒット数
  PageTop[proxy-hit]: <H2>プロクシキャッシュの統計: HTTPヒット数 / リクエスト数</H2>
  Suppress[proxy-hit]: y
  LegendI[proxy-hit]:  HTTPヒット数
  LegendO[proxy-hit]:  HTTPリクエスト数
  Legend1[proxy-hit]:  HTTPヒット数
  Legend2[proxy-hit]:  HTTPリクエスト数
  YLegend[proxy-hit]: 分毎
  ShortLegend[proxy-hit]: リクエスト/分
  Options[proxy-hit]: nopercent, perminute, dorelpercent

  Target[proxy-srvkbinout]: cacheServerInKb&cacheServerOutKb:public@proxy
  Title[proxy-srvkbinout]: キャッシュサーバトラフィック 入力 / 出力
  PageTop[proxy-srvkbinout]: <H2>キャッシュ統計: サーバトラフィック (入/出) </H2>
  Suppress[proxy-srvkbinout]: y
  LegendI[proxy-srvkbinout]:  入力トラフィック
  LegendO[proxy-srvkbinout]:  出力トラフィック
  Legend1[proxy-srvkbinout]:  入力トラフィック
  Legend2[proxy-srvkbinout]:  出力トラフィック
  YLegend[proxy-srvkbinout]: 分毎
  ShortLegend[proxy-srvkbinout]: b/min
  kMG[proxy-srvkbinout]: k,M,G,T
  kilo[proxy-srvkbinout]: 1024
  Options[proxy-srvkbinout]: nopercent, perminute

著者

Andreas Papst <andreas.papst@univie.ac.at>

日本語訳

花井浩之 <e2j@mrtg.jp>