名称

mibhelp - 知っていると便利なOID一覧


概観

このファイルは知っていると役に立つMIBエントリ(MRTGはそれらの名称を把握 しています)を集めたものです。ASN.1の文法によってはOptions[]:のパラ メータにgaugeが必要になる場合もあります。

これらのMIBエントリを参照するためのTarget[]:のパラメータの作り方は referenceを参考にしてください。


MIBリスト

ifOperStatus

 記述子:            ifOperStatus
 識別子:            1.3.6.1.2.1.2.2.1.8
 ASN.1シンタックス:          INTEGER
 対応する数値:           up 1, down 2, testing 3

そのインタフェースの現在の運用状態を示します。状態がtesting(3)の時はデー タパケットが通過することはできません。

ifAdminStatus

 記述子:            ifAdminStatus
 識別子:            1.3.6.1.2.1.2.2.1.7
 ASN.1シンタックス:          INTEGER
 対応する数値:           up 1, down 2, testing 3

そのインタフェースの管理上の状態を示します。状態がtesting(3)の時はデー タパケットが通過することはできません。

ifInOctets

 記述子:            ifInOctets
 識別子:            1.3.6.1.2.1.2.2.1.10
 ASN.1シンタックス:          Counter32

そのインタフェースで受信したオクテットの総数。フレーミングキャラクタも 含みます。

ifInUcastPkts

 記述子:            ifInUcastPkts
 識別子:            1.3.6.1.2.1.2.2.1.11
 ASN.1シンタックス:          Counter32

上位レイヤプロトコルに渡されたサブネットのユニキャストパケットの総数。

ifInNUcastPkts

 記述子:            ifInNUcastPkts
 識別子:            1.3.6.1.2.1.2.2.1.12
 ASN.1シンタックス:          Counter32

上位レイヤプロトコルに渡されたサブネットの非ユニキャストパケット(すな わちサブネットのブロードキャストあるいはマルチキャスト)の総数。

ifInDiscards

 記述子:            ifInDiscards
 識別子:            1.3.6.1.2.1.2.2.1.13
 ASN.1シンタックス:          Counter32

上位レイヤプロトコルに渡されなかったインバウンドパケットの総数。これに はパケット自体にはエラー(問題)がなく、上位レイヤに渡せるものであっても バッファスペースを空けるためなどの理由でパケットを破棄するケース等も含 まれます。

ifInErrors

記述子: ifInErrors 識別子: 1.3.6.1.2.1.2.2.1.14 ASN.1シンタックス: Counter32

エラーがあったために上位レイヤプロトコルに渡されなかったインバウンドパ ケットの総数。

ifInUnknownProtos

記述子: ifInUnknownProtos 識別子: 1.3.6.1.2.1.2.2.1.15 ASN.1 Syntax: Counter32

そのインタフェース経由で受信したが、未知のプロトコルあるいはサポート外 のプロトコルであったために破棄されたパケットの総数。

ifOutOctets

記述子: ifOutOctets 識別子: 1.3.6.1.2.1.2.2.1.16 ASN.1シンタックス: Counter32

そのインタフェースから送信したオクテットの総数。フレーミングキャラクタ も含まれます。

ifOutUcastPkts

 記述子:             ifOutUcastPkts
 識別子:            1.3.6.1.2.1.2.2.1.17
 ASN.1シンタックス:          Counter32

上位レイヤプロトコルがサブネットのあるユニキャストアドレス宛に送信を要 求したパケットの総数。破棄されたものや送信されなかったものも含まれます。

ifOutNUcastPkts

 記述子:             ifOutNUcastPkts
 識別子:            1.3.6.1.2.1.2.2.1.18
 ASN.1シンタックス:          Counter32

上位レイヤプロトコルがサブネットのある非ユニキャスト(すなわちサブネッ トのブロードキャストやマルチキャスト)アドレス宛に送信を要求したパケッ トの総数。破棄されたものや送信されなかったものも含まれます。

ifOutDiscards

 記述子:             ifOutDiscards
 識別子:            1.3.6.1.2.1.2.2.1.19
 ASN.1シンタックス:          Counter32

破棄されたアウトバウンドパケットの総数。パケット自体にはエラー(問題)が なく、送信可能なものであってもバッファスペースを空けるためなどの理由で 破棄されたケース等も含みます。


ifOutErrors

 記述子:             ifOutErrors
 識別子:            1.3.6.1.2.1.2.2.1.20
 ASN.1シンタックス:          Counter32

エラーのため送信できなかったパケットの総数。

ifOutQLen

 記述子:             ifOutQLen
 識別子:            1.3.6.1.2.1.2.2.1.21
 ASN.1シンタックス:          Unsigned32

出力側のパケットキューの長さ(単位:パケット数)。

frInOctets

Simon Ferrett <simonf@world.net>

 'frInOctets' => '1.3.6.1.2.1.10.32.2.1.9'
 'frOutOctets' => '1.3.6.1.2.1.10.32.2.1.7'

を次の形式で使用すると:

 frInOctets.pp.dd&frOutOctets.pp.dd:community@cisco.router

ppはフレームリレーのPVCが定義されている物理ポート、ddはそのPVCのDLCIで、 その単独のPVCについての入出力オクテットを知ることができます。

ifAdminHack and ifOperHack

ifAdminStatusとifOperStatusの返り値はグラフを出力するにはあまり便利で はありません。代わりにifOperHackとifAdminHackを使うとよいでしょう。状 態がUPなら1が返され、それ以外なら0が返ります。

これらは本来のMIBエントリではなく、MRTGによるハッキングであることに注 意してください。


著者

Tobias Oetiker <oetiker@ee.ethz.ch>


日本語訳

渡辺 知夫 <e2j@mrtg.jp>