名称

logfile - MRTGバージョン2のログファイルのフォーマットの記述


概要

MRTG-2形式のログファイルの内容を記述します。


概観

ログファイルは大きく分けて2つのセクションからなっています。一つ目は最 初のごく短い部分です:

最初の行
MRTGが取得した最新のトラフィックカウンタの値が格納されます。

残りの部分
異なったインターバルでの過去のトラフィックの平均値と最大値を保存します (短いインターバルが先に記録されます)。

各行の最初の数値はUNIXのタイムスタンプです。1970を起点とする秒数が入り ます。


詳細

最初の行

最初の行には3つの数字が入り、それぞれ:

A (1番目のカラム)
このインタフェースに対してMRTGが最後にポーリングを行った時のタイムスタ ンプです。このタイムスタンプはUNIX紀元として標準とされる1970年1月1日の 深夜(GMT)を起点にした秒数です。

B (2番目のカラム)
``incoming bytes カウンタ''の値です。

C (3番目のカラム)
``outgoing bytes カウンタ''の値です。

ファイルの残りの部分

2行目以降は次の5つの数値からなっています:

A (1番目のカラム)
この行が関連する時刻をUNIXタイムスタンプで表したものです。タイムスタン プのインターバルはファイルの中を進むにしたがって広がって行くことに注意 してください。インターバルは5分間隔から始まって最後は1日になります。

このタイムスタンプをEXCELで使えるように変換するには次の式を使うといい でしょう:

 =(x+y)/86400+DATE(1970,1,1)

Perlを使って時刻を表示するには次のようにします。

 perl -e 'print scalar localtime(x),"\n"'

xはUNIXのタイムスタンプで、yはUTCからのオフセットを秒で表したも のです(Perlはyの値を把握しています)。

B (2番目のカラム)
入力側の転送速度の平均をバイト/秒で表したものです。この値は現在の行に あるAの値と前の行のAの間で有効です。

C (3番目のカラム)
前回の測定からの出力側の転送速度の平均をバイト/秒で表したものです。

D (4番目のカラム)

現在のインターバルにおける入力側の転送速度の最大値をバイト/秒で表した ものです。同じインターバルで測定したすべての値をもとに計算され、例えば 現在(行)のインターバルが1時間で、アップデートを5分毎に行っているなら、 その1時間の間に観測された5分間ごとの転送速度の中での最大値になります。

E (5番目のカラム)
現在のインターバルにおける出力側の転送速度の最大値をバイト/秒で表した ものです。


著者

Butch Kemper <kemper@bihs.net> and Tobias Oetiker <oetiker@ee.ethz.ch>


日本語訳

渡辺 知夫 <e2j@mrtg.jp>